ウミウシガイドブック on the web
〜紀伊半島の海から〜
Opisthobranchs of Kii peninsula

 



Name オカダウミウシ
Veyssierea felis
Place 三重県志摩町(2000.02)
和歌山県串本町(2000.12)

 

Length 2mm
Date 2000.02.27
Point 三重県志摩町あづり浜
Depth -2m
Temp 15℃

冬季に、内湾性の岩礁域にある砂地にて確認。
この個体の周辺に6個体ほどいた。
どれもかなり小型でウミウシと判断するのも困難であるが、その中の一番大きな個体(それでも2mm!!)をなんとか撮影。
等倍マクロ+クローズアップレンズを装着した状態でファインダー越しに見ると触角が確認できたので、ウミウシと判ったとい次第。
成体なのか幼体なのかは、判断できないのだが・・・・

ラドマン先生にお伺いしたところ、オカダウミウシとの回答を頂いた。なお本種は、Vayssierea caledonicaOkadaia elegansVaysserea elegansPellibranchus cinnabareusなどがシノニム(別名同種)とされているとの事である。また、本種は卵からかえると他の多くのウミウシのようにベリジャー幼生として浮遊生活をするのでは無く生まれた時からウミウシの形状である直接発生の形式をとるとの事であり、だいたい4〜6個体くらいが同時に生まれるとの事である。成体でも5mm程度であるらしい。
私が本種を確認した時も近くに5〜6個体同様のサイズのものが確認できた事から、生まれたばかりだったのかもしれない。
本種は、ウズマキゴカイを餌とするようである。

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