ウミウシガイドブック on the web
〜紀伊半島の海から〜
Opisthobranchs of Kii peninsula

 

Name ユビウミウシ
Bornella stellifer
Place 和歌山県串本町(99.11-2000.04)

 

Length 10mm
Date 1999.11.28
Point 和歌山県串本町ダイビングパーク前ビーチ
Depth -3m
Temp 22.0℃

珊瑚礁域の水深の浅い場所にて確認。
珊瑚が多い場所の、岩場の穴の中にいた。
左右の突起は、全部で6対となる。

11月では、10mm程度の個体であったが3月に確認した個体は30mmほどの大きさであった。

ここでは、ユビウミウシと同定したが相模湾産後鰓類図譜によるとユビウミウシの特徴として背面突起の先端付近に橙黄色の輪状模様が入るとなっているがこの個体にはそれが見られない。また背面突起の数も5対までしか確認できないなど、若干の疑問の余地も残る。

冬季にやや水深の浅い内湾性の岩礁域にて観察。
ふわふわと漂っているのを着底させて撮影した。
ユビウミウシかと思ったのだが、今まで串本で見てきた個体とは雰囲気が大きく異なっている。図鑑など見る限りはこちらの方がユビウミウシのカラーパターンに近いように思うのだが。
相模湾後鰓類図譜に掲載されているユビウミウシとヤマトユビウミウシの外見上のポイントを考慮すると触覚のある突起部分の分裂数、背面突起の先端付近に橙黄色の輪状の模様が入らない事等より、ユビウミウシよりもヤマトユビウミウシの方が当てはまる項目が多い事から本種と判断した。
なお、同書によるとユビウミウシの背面突起(触覚突起を除く)は、通常6対でヤマトユビウミウシは3対となっている。ここに掲載しているウミウシは4対とどちらにも当てはまっていない。

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